知的障害のある青年の高等部教育と就労-東京都における職業学科設置についての検討を中心に〔特集:特別支援における教育実践上の課題〕
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概要
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就労による「自立」を強調し、教育に対する政策的統制を強める新自由主義的構造改革は、知的障害のある青年の高等部教育にも影響を及ぼしている。そのことを典型的に示すものとして東京都における職業学科設置の動向を見ると、(1)企業のニーズに応じた学校づくり、(2)教育課程全体の就労準備への従属、(3)生徒管理の徹底(4)数値目標を伴う「学校経営」、などが特徴となっており、人材育成が追求されようとしていることが分かる。このような人材育成ではなく人間の教育を進めていくために、就労に向けた教育のあり方を考えるとともに、高等部教育全体のカリキュラム構想を進めていくことが求められる。そのカリキュラム構想に関しては、ロートンの文化分析の視点や、幸せとの関係で教育のあり方を考察するノディングズの視点が参考になる。
- 全国障害者問題研究会の論文
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