人間発達と「労働生活の質」 : 「障害者に仕事を合わせる」の意味と意義
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概要
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本稿は,「障害者に仕事を合わせる」の意味と意義を確認することを通して,人間らしい労働の内容について考えていくうえで重要になる視点について検討する.第一に,重度障害者の労働をめぐる議論と実践のなかで,マルクス主義の労働観を背景にしながら労働を通した人間発達が重視されてきたことを示す.第二に,「発達」だけではなく「労働生活の質」という視点が求められてきていることを示す.労働における人との関係やコミュニケーション,労働の「やりがい」や「楽しさ」などが,「労働生活の質」にとって重要になる.最後に,「人間に仕事を合わせる」という課題を考えるうえでも「障害者に仕事を合わせる」という視点に意義があることを示す.
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