障害のある子どもの放課後・休日支援の現状と課題 : 保護者対象全国調査より
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概要
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障害のある子どもの放課後・休日支援の実態を明らかにすること,子どもと家族にとって必要な放課後・休日支援の内容を明らかにすることを目的として,保護者を対象とする全国的な質問紙調査を実施した.この調査により,様々な種類の放課後・休日支援の活用が進みつつあること,そのなかで子どもの生活と発達に積極的な変化が生まれていることが確認された.しかし,放課後・休日支援が未だ量的に不足していること,保護者にとって送迎の負担や経済的な負担が大きいことなどが課題として示された.そのような実態のなかで,毎日のように通え,活動拠点と職員を備え,子ども集団が存在するものとして,「障害児のための学童保育・放課後活動」の充実が保護者に強く望まれている.一方,国の政策的な動きをみると,「放課後型のデイサービス」の実施が提言されている.活動内容・実践の探究を進めながら国の制度を確立させていくことが課題だといえる.
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