「並列マルチブロックCFD プログラム」の機能拡張
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概要
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HOPE-X やHSFD の設計開発に役立つCFD 解析を実施してきた「並列マルチブロックCFD プログラム」を拡張し,幾つかのオプションを追加した.このことにより,実績ある解析コードを利用できる領域が広がった.今回追加した機能は,主に,(1)鈍頭物体周囲の極超音速流の計算への対応,(2)重合格子を用いた複数物体周囲の流れ場の計算への対応,(3)多成分混合気体を考慮した計算に対応の3点である.(1)については,対流項の数値流束の計算スキームを変更した.(2)については,Chimera 法による重合格子を用いた計算が可能になるように改良した.(3)については,支配方程式に混合気体の各気体成分の質量保存則を,輸送項に拡散によるエネルギー散逸項をそれぞれ加えて,異なった排気成分を持つロケットプルームが扱えるように計算コードを拡張した.これらの機能を追加した計算コードで計算した例を幾つか示す.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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村上 桂一
宇宙航空研究開発機構研究開発本部数値解析グループ
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山本 行光
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部
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村上 桂一
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部計算科学研究グループ
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山本 行光
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部計算科学研究グループ
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村上 桂一
宇宙航空研究開発機構
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