佐渡島真野湾のアマモ場で採集されたオニオコゼ稚魚の食性と成長に伴う変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
8〜9月に佐渡島真野湾のアマモ場に出現した全長5cm未満のオニオコゼ稚魚は,1歳魚で10cm,2歳魚で約15cmに成長した。本種は着底直後から強い魚食性を示し,その種組成には成長に伴う変化が見られた。着底稚魚を含む当歳魚はハゼ類,特にニクハゼを主食としたのに対し,12cmを超える頃から異体類(放流ヒラメ種苗,マコガレイ)やアミメハギ,ネズッポ類の摂食割合が増加し始め,18cmを超えるとこれらハゼ類以外の魚種が主食となった。この食性変化は,オニオコゼが成長と共に,より大型の魚類を選択した結果であると考えられた。
- 2008-09-15
著者
-
梶原 直人
独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所
-
梶原 直人
水産総合研究セ 日本海区水研
-
首藤 宏幸
(独)水産総合研究センター養殖研究所
-
梶原 直人
(独)水産総合研究センター日本海区水産研究所
-
首藤 宏幸
(独)水産総合研究センター養殖研究所:(現)(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
-
梶原 直人
(独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所
関連論文
- 新潟県下越陸棚域海底における泥底及び砂底の底質硬度と物性指標の関係
- 諫早湾奥部締め切り後の有明海潮下帯ヨコエビ群集構造の変化
- 佐渡島真野湾のアマモ場で採集されたオニオコゼ稚魚の食性と成長に伴う変化
- 新潟県下越陸棚域における海底泥の物理的性質と硬度との関係
- ナミノリソコエビHaustorioides japonicus(端脚目:ナミノリソコエビ科)の潜砂行動におよぼす飽和水位の影響に関する実験的研究
- 砂面の飽和・不飽和に伴う硬度の変化が小型甲殻類の潜砂に与える影響
- 日本海新潟沿岸域から採集された大型アミ類2種(甲殻綱・アミ目・ロフォガスター科)
- 有明海潮下帯の底質区分とヨコエビ群集 : 1997年と2002年の比較
- みずほ丸による調査でわかった魚類稚魚の生態
- 放流ヒラメ種苗の減耗要因はイシガニと魚食性魚類による捕食--佐渡島真野湾の例
- ヒラメサブチーム 佐渡島真野湾に放流したヒラメ種苗の被食減耗 (特別号:独立行政法人水産総合研究センター交付金プロジェクト 生態系保全型増養殖システム確立のための種苗生産・放流技術の開発--第1期成果) -- (資源添加等の生態学・分子生物学的解明・評価に基づく放流技術の高度化)
- 志々伎湾におけるマダイとヨコエビ類との食う-食われる関係の日周変化〔英文〕
- 海底泥の物理指標測定と測定器の特性
- (独)水産総合研究センター養殖研究所(水産研究のフロントから)
- 新潟県産食用褐藻アカモク (Sargassum horneri) に対する消費者の購入意向
- 砂浜海岸汀線城における簡便な漂砂挙動の推定法
- 底生生物の生息環境指標としての底質の硬度
- 新潟県の砂浜海岸汀線域における底質硬度と飽和状態との関係