ヒューマンファクタと安全文化(<特集>「信頼性・保全性・安全性の事例:システムの保全・安全と管理編」〜信頼性ハンドブック出版から10年を経て〜)
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概要
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大規模システムの安全性を長期にわたって維持するためには,設備システムの信頼性向上に加えて,それを運用する人・組織との相互作用の信頼性を高い水準に保つことが求められる.設備側の信頼性評価には確率論的信頼性評価などが適用されてきたが,その運用主体である人的・組織の信頼性評価に対しては,明確なコンセプトが提示されなかった.近年,原子力ばかりでなく多くの産業界で大規模な災害が発生し,その多くに人・組織の問題が関与していることが認識され,それらの問題に対処するためには「安全文化」の導入が不可欠であることが示された.本稿では,安全文化について,歴史的な経緯も含めて解説するとともに,筆者が多くの産業現場の調査から得た知見から安全文化実践へのアプローチ,問題点および処方箋について述べた.
- 日本信頼性学会の論文
- 2008-09-01
著者
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