AdS/CFT correspondence and entanglement entropy (弦理論と場の理論--量子と時空の最前線)
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概要
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多体系の量子力学ならば常に定義できる普遍的な興味深い物理量として、エンタングルメント・エントロピーという量がある。このエントロピーは絶対零度でも一般に非自明な値をとるので、例えば、最近の物性理論においてトポロジカルな量子相転移を記述する際の秩序変数として盛んに研究されている。もともと歴史的には、この物理量を場の理論で考える動機になったのは、ブラックホールのエントロピーとの関連を調べたいからであったが、その関係について現在まで完全な理解は得られてこなかった。しかしながら、最近、AdS/CFT対応を用いて、エンタングルメント・エントロピーが、重力理論のどのようなエントロピーとして等価に解釈されるか講演者らの研究で明らかになった。その話題をレビューしたい。
- 2008-08-20
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