新入女子学生の日常生活の変化が月経周期に伴う症状に及ぼす影響

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概要

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本研究は新入女子学生の日常生活の変化と,月経周期に伴う症状の関連について検討することを目的とした。対象者は2003年4月に非医療系4年制大学に入学した女子学生85名であった。4月に記名式の質問紙調査を実施し(第1調査),3ヵ月後,同じ方法で再調査した(第2調査)。その結果,対象者はフライやスナック菓子の摂取,外食,飲酒が増加し,家族との会話が減少したが,定期的な運動と意図的な栄養素の摂取が増加した。また,月経前期症状は第1調査よりも強くなった。睡眠不足,貧血症状,ストレス,家族との会話がないこと,外食,偏食,スナック菓子の摂取を継続した対象者は強い症状を示した。一方,摂取カロリーへの注意や日常の軽い運動を継続した者も症状が強かった。これらの結果から,不健康な生活習慣は大学進学に伴う環境の変化によって獲得されることが示された。このような行動の習慣化は月経周期に伴う症状に影響すると考えられ,新入女子学生は適切な健康教育を受ける必要がある。

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