送受信者の意思に基づく電子メールの早急性と受信者のプレゼンスを考慮する電子メール転送システムの開発と評価(セッションB-11:コンテキストアウェアネス,協調作業支援)

概要

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最近では,携帯メールだけでなく,PCメールでも早急に確認すべき電子メールが多くやり取りされている.そのような電子メールを素早く確認する方法として,電子メールの緊急度を基にフィルタリングし,電子メールを転送して閲覧する方法がある.しかしながら,それは受信者の嗜好に合う電子メールを自動で選別するものであるため,受信者の嗜好で電子メールを選別できたとしても,送信者が受信者に早急に確認して欲しい電子メールを選別できるとは限らず,受信者に読まれない場合が起こりうる.また,受信者の状態に関係なく転送するため,場合によっては受信者が行っている活動や作業への中断を引き起こし,受信者に煩わしく思わせることがある.本稿では,これらの問題を解決するために,電子メールのやり取りにおける送受信者と受信者の意思に着目し,適切な転送タイミングで電子メールを携帯電話に転送する電子メール転送システム「CollabMail」を開発した.また,既存の電子メール転送システムと比較し,CollabMailが有効性の見通しを確認した.
一般社団法人情報処理学会の論文
2008-03-06