リハビリテーション領域における看護師の職業的アイデンティティの検討:一般病院との比較から
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概要
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【目的】リハビリテーション(リハ)看護師の職業的アイデンティティ(ID)を高めるための示唆を得ることを目的とした。【方法】自記式調査紙調査法でリハ看護師と一般病院の看護師の職業的IDの実態調査を行い、比較検討した。属性調査票と職業的ID尺度を用いた。【結果】郵送調査法で1178名に配布、981名の有効回答が得られた。一般病院の看護師に比べリハ看護師は臨床経験年数が長く、転科経験が多かった。二元配置分散分析より、「リハ科・一般病院」「臨床経験年数」の職業的IDへの交互作用はなかったが、各変数の主効果はみられた。臨床経験年数が長いリハ看護師は一般病院の看護師より職業的IDが高い傾向にあったが、中堅層の職業的IDは低下していた。【考察】リハ看護師が職業的IDを高めていく要因として、他科の経験や様々なライフイベントがリハ看護師の職業的IDに影響を及ぼしている事が考えられた。【結論】今後、他科の経験がリハ看護師の職業的IDに及ぼす影響と中堅層のリハ看護師の職業的IDが低下する要因を明らかにしていく必要がある。
- 埼玉県立大学の論文
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