90年代における素材生産業にみられる動きと林業生産構造(統一テーマ:90年代における林業生産構造の変化と木材流通問題,1996年秋季大会論文)
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概要
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1980年代後半から90年代はじめにかけても,わが国の林業は厳しい状況で推移していった。そのなかでそれまでの「地域林業政策」からあらたに「流域管理システム」が提唱されたが,基本的には外材体制を前提とした政策であり,選別性の強いものであった。一方この時期,林業労働力問題の一層の深刻化,既存の事業体の弱体化の進行,そして政策的意図そのもの等により,第3セクタ-という形式での事業体の設立がとくに西日本においてみられるようになった。これらの事業体はこれまでのものと比べて企業的性格が強く,地域によってはこれを核にして林業生産の維持・発展が一定程度みられているところもある。90年代半ばの山元での林業生産構造の変化の段階としては,このような第3セクター等を中心にした林業生産の維持・発展が一部でみられるようになった段階であるといえようが,地域の林業主体全体を視野に入れた施策が必要とされている段階であるともいえる。
- 林業経済学会の論文
- 1996-11-01
著者
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