養護学校教師の指導技能を高める研修方法の開発と有効性の検討
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概要
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本稿では、養護学校現場で教員が使いやすく、しかも比較的短時間内に指導の改善策を明確にでき、授業者の指導技能を高められる研修方法を開発し、その有効性にっいて検討を行った。授業のVTR記録と指導評価表を活用して、(1)授業中の比較的短い指導場面を評価対象に選ぶ、(2)評価項目を絞り込み、短時間内に評価を行う、(3)指導の改善策を発表し合い、今後の指導方針を明確にする、(4)継続的に評価を行う、といった一連の方法を開発した。この方法を、実際に個別の自立活動の指導改善に適用した結果、研修会を重ねるにっれ、(1)生徒の注視力や意欲の向上、および授業者の指導技能の向上が確かめられた、(2)研修会を40分程度で終えられるようになり実用的である、(3)この方法は指導全体に関する基礎的研修の上に、教師の専門的指導力をさらに高める研修方法としての意義が認められる、など養護学校現場での研修方法として実用的であり、有効であることが示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2002-09-30
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