重症心身障害児の授業過程の分析 : 行動カテゴリーと心拍変動との関係に着目して
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概要
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本研究は、重症児を対象にした授業過程の実態を明らかにすることを目的にした。方法は、授業分析カテゴリーを作成し、活動段階ごとカテゴリーごとに出現率を算出した。また心拍を測定し、安静時心拍を基準に各活動段階の心拍の変動を分析した。さらに、心拍の減少がみられた箇所の活動内容と教師の行動の関連を分析した。その結果以下のことがわかった。(1)展開時の『学習動作』の出現率が高かった。(2)サブリーダーにおいて「顔注視」が高い出現率を示し、タクト性のある言語行動の出現率は全般的に低かった。(3)呼名時に減速反応がみられた。また加速と減速のリズミカルな交替がみられた。(4)楽器操作時に心拍の減少が多くみられた。以上の結果から、重症児は授業において注意集中、予期再認の認知プロセスなどの認識活動を展開し、教師がそれを支援していることが示唆された。
- 2000-06-30
著者
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田中 道治
京都教育大学教育学部
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田中 道治
熊本大学教育学部
-
乾 初枝
徳島県立阿南養護学校
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久米 清一
徳島県立ひのみね養護学校
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前川 千代
徳島県立板野養護学校
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柳川 千尋
徳島県立板野養護学校
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