喘息児の呼吸機能の推移とその認知の改善 : ピークフローメーターを用いた測定結果のフィードバックを通して

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概要

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喘息児において、呼吸機能の客観的指標が悪化しているにも関わらず、主観的症状として認識できない状況がある。本研究では、4名の喘息児において、ピークフローの測定と身体状況の主観的報告の記録・行動観察を行い、ピークフロー測定値をフィードバックすることを2年間継続した。ピークフロー値の平均を半年毎に検討したところ、4名の対象児全員において、測定値の増大が認められた。また、測定値のフィードバックの継続にともない3名の対象児において、呼吸機能の異常を的確に認知できるようになった。残りの1名では、測定値のフィードバックのみでは改善を見なかったので、ピークフロー測定値の予測を行う事態を設定したところ、呼吸機能の認知状況の改善を示した。これらの知見から、主観的症状と客観的指標を対応させるためには、測定値のフィードバックと対象児の主体的な活動が重要であることが推測された。
日本特殊教育学会の論文
1999-06-30

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