臨床動作法における訓練者の力量の評定尺度の作成及び信頼性・妥当性の検討
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概要
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動作法を実践する個々の訓練者の技量や特性をより客観的に把握し、その力量向上の指針となり得る評定尺度を作成しようと試みた。まず研究1では、7人の訓練者が、1人の重度・重複障害児に、同じ課題で訓練を行つているVTRを、95名の評定者にみてもらい、(1)7人の訓練者に上手な順に順位をつけてもらい、(2)各訓練者について「どういう点が上手または問題だと思うか」自由に記述してもらった。その回答の分析に基づいて、「臨床動作法における訓練者の力量の評定尺度」を作成した。研究2では、100名の評定者にこの評定尺度を使用してもらい、その信頼性と妥当性について検討した。因子分析、各項目とその項目を除いた全項目との相関係数、α係数の結果から、本評定尺度の内的整合性による信頼性の高さが保証された。また各訓練者の上手さの順位と評定尺度の得点との相関係数の結果から、この評定尺度の基準関連妥当性の高さが検証された。以上の諸結果から、本評定尺度が動作法の実践の場でも十分に活用できることが明らかになった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1995-11-30
著者
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