中度精神薄弱児における手指技能と言語発達の関係
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概要
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右利きの中度精神薄弱児33名を対象にして手指技能と言語発達との関係を検討した。手指技能はペグボード課題とポーズ課題で評価し、言語発達はITPA(ことばの表現と理解)と言語による行動調節課題で評価した。MAによって被験者群を設定した。以下の事が判明した。1)手指技能と言語はMA3-4歳期と5-6歳期に並行して発達する。2)MA3歳期には言語理解、言語表現といった言語行動の側面と手指技能との発達的結びつきが強い。3)MA5、6歳期には言語的抽象化、一般化のあまり関与しない側面と手指技能との結びつきが強くなる。これらの結果は、MA段階によって手指技能と言語行動との結びつき方が相違していることを示唆している。このような結果に象徴機能との発達的連関、及び大脳半球の機能的非対称性という観点から検討を加えた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1990-12-28
著者
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