病虚弱児のもつ心理的問題と対処行動に関する研究 : 対処行動の規定要因を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
病虚弱児が、体の弱さから生ずる心理的問題にいかに対処するかを検討するために、かつて病虚弱であった成人を対象に、追跡調査を実施した。前報では、心理的問題への対処行動の構造を因子分析を用いて解明したが、本研究の目的は、心理的問題と対処行動の関係および対処行動を規定する要因を分析することである。心理的問題、対処行動、健康状態の間には、健康度が低いほど心理的問題を感ずる度合いが大きく、心理的問題の程度が大きいほど対処行動が高まるという一般的な関係が、時期・性別を問わず確認された。常に心理的困難度の高い群について対処行動の時間変化を調べた結果、4類型が見出された。病虚弱による人生への影響の記述に、それらの対処行動を規定する若干の要因が見出された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1988-11-30
著者
関連論文
- 大学生の鍛錬的行動について(第2報) : 鍛錬観をめぐって
- 大学生の鍛錬的行動について
- 血友病児の教育に関する意見と悩みについて : 親および成人患者の見解
- 病虚弱児の環境の変化と健康観に関する研究
- 身体虚弱児をもつ親の健康に対する認知と生活目標への期待 : 虚弱と認知する親の調査から
- 病虚弱児のもつ心理的問題と対処行動に関する研究 : 対処行動の規定要因を中心として
- 身体虚弱児の自己認知と生活目標に関する研究 : 一般校における虚弱児を対象として
- 病虚弱児のもつ心理的問題への対処行動に関する因子分析的研究
- 病虚弱児・者の「生き方」に関する研究について