身体虚弱児の自己認知と生活目標に関する研究 : 一般校における虚弱児を対象として
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概要
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身体虚弱児の自己諸側面に関する認知を把握することは、虚弱児教育に際しての基礎条件である。本研究では、以下の視点から問題を設定した。健康の自己認知は固定したものではなく、他の自己認知や今後の人生をどう生きたいかという生活目標などと関連し合うものである。そこで、健康状態、体力、運動能力、性格の自己認知が生活目標に及ぼす影響を捉えた。同時に、虚弱児と健康児の比較から、虚弱児の自己認知および生活目標の特徴を明らかにした。一般校の児童を対象とし、質問紙調査を実施した。生活目標に影響を及ぼす自己認知の重要性の順位は、1.性格、運動能力、2.体格・体力、3.健康、であった。また、虚弱児の特徴として、体格・体力、運動能力の自己認知が低く、性格が内向的であることが健康児との比較から明らかになった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1988-06-10
著者
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