学齢期心身障害児をもつ父母のストレス : 代表事例による母親のストレス・パタンの分析
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概要
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学齢期の心身障害児をもつ母親のストレス状況を力動的・構造的に捉えるために日常生活の各種の側面のストレスを組み合わせたストレス・パタンの利用を試みた。自作のストレス尺度(植村・新美,1983^<9)>)による個人別のストレス・パタンを、Qモード・クラスタ分析によって7〜11個の障害別類型に分類した。さらに、各類型の相互関係を明らかにするために全類型を対象としてクラスタ分析を行い、19の核類型にまとめた。このうち、複数の障害に共通のパタンをもつ共通核類型は、その高ストレスの領域に基づいて4群に整理した。また、ある障害に特有のパタンをもつ8個の単独核類型のうち、より特異性の著しい2個は自閉症児の母親のパタンであった。各核類型から代表事例を選出し、面接調査の資料をもとに事例分析を行い、具体的なストレス状況を明らかにした。また、核類型間のストレス状況の比較からストレス低減のための手がかりの探索を試みた。
- 1987-09-14
著者
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