精神薄弱児に対する普通児の態度と交流経験との関係
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概要
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本研究では、精神薄弱児に対する普通児の態度と交流経験の関係を検討した。交流経験については、日常交流経験、行事交流経験、教科交流経験をとりあげ、それぞれ有無の2水準で2×2×2の要因計画を用いた。態度については、精神薄弱児の能力や性格に関する好意的イメージと、仮設場面での受容的態度をとりあげた。対象児は小学校4年生937名である。その結果、(1)3種類の交流経験をもつ子どもは全被験者の約7%、全く交流経験のない子どもは約半数であり、全体的に交流経験の乏しい事が明らかとなった。(2)受容的態度得点の分散分析によれば、日常交流経験と行事交流経験のある子どもは、そうでない子どもより受容的である。(3)好意的イメージ得点の分散分析では、3種類の交流経験の主効果とも全て有意であった。(4)受容的態度得点と好意的イメージ得点の間には、.43の有意な相関係数がみられた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1986-06-30
著者
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