知能障害児の助詞の習得過程 : 「が」と「を」の習得段階の設定
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概要
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語い年齢が4歳0か月〜7歳11か月の知能障害児および平均的な発達を示している対照児各80名を対象とし、格助詞「が」と「を」の習得について検討した。絵を提示し、絵と一致する文の助詞の部分を歪めて聞き取れなくしてある録音テープを聞かせて助詞の部分を表現させる方法がとられた。その結果、「が」に関しては、知能障害児群5段階、対照児群4段階、「を」に関しては両被験児群とも5段階の習得段階が、それぞれ設定された。そして、知能障害児群と対照児群の比較により、知能障害児群は名詞と助詞の結びつきが強く、このことが助詞の習得において重要なネックとなっていることが示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1982-12-30
著者
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