色対比効果を補正する画像変換手法
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概要
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色対比が生じると、周囲の色によって見えが異なり、ある状況では鮮やかに見えても、違う状況ではくすんだ見えになってしまい、色の見えの誤解が生じる場合がある。本研究は、このような色の見えの誤解を避ける手法を提案する。中林ら(2007)は、Weber-Fechnerの法則を大域的変換に、側抑制機構を局所的変換に利用したモノクロ画像のコントラスト強調手法を提案している。本研究では、色対比による強調を補正するために、中林らの手法の逆処理を行う。また、モノクロからカラー画像へ対応できるように変更を加える。具体的には、大域的変換、局所的変換それぞれで、逆変換式を導き、表色系の3つの値に適応する。その際、厳密な色調整を可能にするために新しいパラメータを追加する。また、提案手法により、色対比効果を補正できているか心理実験により検証した。心理実験結果より、色対比効果を補正し、単独の色の見えに近づけることに成功したことを示した。
- 2008-03-05
著者
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