電子工作を題材とした「ものづくり教育」の実践に関する研究(ユビキタス学習環境/一般)

概要

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今日,産業構造の転換をむかえ,効率的大量生産で経済発展を進めてきた時代は終わり,独自の技術開発が強く求められている.そして教育現場では,より時代に即した創造性教育のあり方が問われている.しかし,特に,電気回路,電子回路などの学問は,講義で習得できる知識と,現実世界との間に大きな壁が存在し,創造的な教育は難しいとされている.実際に動くものを作るためには,知識や経験,情報が必要不可欠である.そこで,理論と現実の壁を越えるために必要なものは,本当に作りたいものを作る,という製作者自身のモチべ-ションの高さと,問題を解決へと促すファシリテータの存在と考え,出来うる範囲で制限を取り払った,創造的なものづくり教育プログラムを提案し,実施する.学生自身が,自身から出たアイディアを元に,マイクロコントローラと周辺回路をあわせた一つの完結したシステムを提案から部品集め,システム設計,実装にいたる全工程を経験し,作りあげることを目標とする.また,実施後に行なうアンケートや,進捗報告用のwikiや製作者の製作した作品によりこの教育プログラムの評価を行い,改善へつなげる.
2008-03-01