友人との学習活動における自律的な動機づけの役割に関する研究
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概要
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本研究では,これまで指摘されてきた友人関係と学習との関連について,友人との学習活動に注目して検討した。学習と友人関係のそれぞれに対する自律的な動機づけが,友人との学習活動を介して,充実感に影響するプロセスを想定し,検討を行った。友人との学習活動については,予備調査の結果から,援助要請,援助提供,相互学習,学習機会を取り上げた。中学生430名を対象に質問紙調査を行った。その結果,援助要請は友人関係に対する自律的な動機づけおよび充実感と関連し,援助提供は学習に対する自律的な動機づけおよび充実感と関連していた。また,相互学習は友人関係に対する自律的な動機づけと関連し,学習と友人関係の両方に対する充実感と関連していた。学習機会は,学習に対する自律的な動機づけと関連していたが,いずれの充実感とも関連がみられなかった。最後に,友人との学習活動の重要性について論じた。
- 日本教育心理学会の論文
- 2008-03-30
著者
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