硬膜動静脈瘻の疫学・病態変化・治療 : 海綿静脈洞部病変を中心に(<特集>硬膜動静脈瘻の治療戦略)
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概要
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欧米では硬膜動静脈瘻の発生頻度が人口10万人当たり0.16/年と報告されているが,わが国のアンケート調査(桑山ら)では0.29/年で,欧米とわが国で2倍近い開きのある数値であった.また欧米では横・S状静脈洞部硬膜動静脈瘻が最も多い発生部位とされるが,わが国では海綿静脈洞部が最も多いというアンケート結果である.硬膜動静脈瘻の発生率や好発部位などに関しては,人種間に差があることが推測される.硬膜動静脈瘻ではその流出路が臨床症状に深くかかわっている.そしてこの流出路が,時間経過とともにダイナミックに変化することがしばしば経験される.海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻においては,この流出路変化をStageとして規定できることを,われわれはすでに報告している.このStage分類の考え方は,経静脈的塞栓術に際して非常に重要である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2008-05-20
著者
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