無形財の証券化
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概要
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近年、マーケットの成熟化やIT技術の発達、企業の資金調達の多様化等を背景としたビジネススタイルの変容により、特許権、コンテンツ等の無形財を利用したファイナンス(資金調達)の重要性が高まっているが、中でも特に注目されているのが信託スキームを用いた無形財の証券化である。そこで本稿では、信託スキームを用いた無形財の証券化について、特に、会計ディスクロージャー制度とのかかわりで、その計算構造的意味について理論的検討を行うこととする。結論的に言えば、一見複雑に見えるこのスキームは、3つの要素に分解することが出来、またそうすることで、既存の企業会計上の諸論点との関係において整理することが可能であると解するが、このような点について、具体的な仕訳等を踏まえながら、明らかにしていくことにする。
著者
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