デリバティブ会計と企業会計的変容 : 現代会計の論理を求めて (笠井昭治教授退任記念号)
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概要
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笠井昭次教授退任記念号近年,金融商品の会計処理が大きな問題となっているが,特にデりバティブの会計を巡っては,理論的には未だ解決に至っていないというのが現状と言える。そこで本稿では,デリバティブ会計の問題を解くカギについて,特に企業資本等式説に焦点を絞り検討することにする。そして本稿で得られるインプリケーションは以下の2つである。すなわち,(1) デリバティブ会計の問題を解くカギは,(i)‘企業会計的変容の深化'(派遣分における資本派遣過程の深化,および,(ii)資本運用に対する(同じ相手からの)資本調達の存在(「投資なくして利潤が産まれるのか」という問いかけ)にある。(2)‘企業会計的変容の深化'(「市場への資本派遣」)は,安易な理論の「拡張」ではなく,属性的定義の性質からして理論的妥当性を有する概念変更である。
- 慶應義塾大学の論文
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