肺朧に於ける實驗的動脈硬化症特に象形複成模型による立體的研究 : 第二編 ラノリン動脈硬化症に就て
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概要
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余はラノリン飼養によりコレステリン型動脈硬化症を惹起せしめたる家兎肺臓臟動脈について,第一編に於けると同様の方法を用ひ,動脈硬變性變化の發現態様を立體的に觀察し,凡そ次の如き結論に達した.1,ラノリン飼養により家兎肺臟動脈には種々なる程度のコレステリン型動脈硬變性變化が惹起せられる.即ち内膜の肥厚.内膜更に中膜に迄及ぶ脂肪沈着である.外膜は漑して硬變性變化に對し著しい皮應を示さない.2.斯かるコレステリン型動脈硬變性變化の發現増強の部分は必ずー定の原則があって具體的には,イ,血管彎曲部凸面側.ロ;分岐部内股側特に大なる分枝の内股側を中心としてその上下に發現増強する。3.ラノリン飼養により家兎肺臟動脈管殊に其の末梢部に時として動脈流が形成せられることがある。
- 社団法人日本循環器学会の論文
- 1950-01-20
著者
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