肺臟に於ける實驗的動脈硬化症, 特に象形複成模型による立體的研究 : 第四編 人體肺臟動脈硬化症と實驗的各種動脈硬化症との比較
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概要
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余は肺臟動脈硬化症の象形複成模型による立體的研究を試み, 各種實驗的實脈硬化症に就き比較評論し, 其の結果動脈硬變性變化の發現機傳に對する血管自體の立體的局處解剖學的要約が重大なる役割を演ずることを明かにした.人體肺臟動脈硬化症に於ては如何なる關係があるであろうか.又實驗的肺臟脈硬化症とは如何なる異同があるであろうかを本回檢索した.その主旨は次の如し.1.實驗せる人體(癩屍)肺臟動脈の變化は内膜の肥厚, 變性, 彈力線維の變性, 無構造化を主徴とし, 家兎肺臟のアドレナリン型, コレステリン型, ヴィタミンD型動脈硬化症の何れにも属しない.2.然し人體肺臟, 動脈硬變性變化の發現増強する部位的關係は各實驗的肺臟動脈硬化症の發現増強する部位と全く同一關係にある.即ちイ.血管彎曲部凸面側, ロ.血管分岐部内股側, 特に大分枝の内股側を中心とし, その上下に増強する.3.人體肺臟動脈管特にその末梢部は時として靜脈瘤樣擴張を來し, 壁極めて菲薄である.
- 社団法人日本循環器学会の論文
- 1950-04-20
著者
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