肺臟に於ける實驗的動脈硬化症特に象形複成模型による立體的研究 : 第三編「ヴィタミンD動脈硬化症に就て
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概要
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余は肺臟に於ける實驗的動脈硬化症の立體的研究を企圖し,先に第一編に於ては「アドレナリン動脈硬化症,第二編に於てはラノリン動脈硬化症に就て論じたのであるが,此處に第三編として,其等の中間型乃至混合型たる「ヴィタミンD動脈硬化症に就いて記述する,余は家兎に「オボラ-ルを投與して動脈硬化症を惹起せしめ,此の場合に於ける肺臟動脈硬化症の發現状況を立體的に研究し次の事を明らかにした. 1「オポラール投與により家兎肺臟動脈は明かに種々なる程度の「ヴィタミンD動脈硬變性變化を惹起する.即ち内膜の肥厚,變性,壊死乃至空胞形成,中膜の肥厚,變性,壊死を招来する,外膜は概して硬變性變化に對し著明なる反應を示さない. 2 斯かる「ヴィタミンD動脈硬變性變化の發現増強の部位は次の如き原則がある.「イ,血管變曲部凸面側.「ロ,血管分岐部.此處に於ては先づ分岐前より始まり次第に分岐部内股側に増強し,分岐完了後直ちに減弱乃至消失する.而して分岐分枝に於ては大なる方の内股側により強く發現する. 3「オボラール投與により家兎肺臟動脈管末梢部には時として動脈瘤の形成せられることがある.
- 社団法人日本循環器学会の論文
- 1950-03-20
著者
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