Effects of Glosses on Incidental Vocabulary Learning : Which Gloss-type Works Better,L1,L2,Single Choice, or Multiple Choices for Japanese University Students?
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概要
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本研究は、読解中の語彙注釈の利用が偶発的語彙習得を促すという先行研究の結果に基づき、母語訳の注、英語同意語の注、母語訳選択肢による注、英語選択肢による注の4種類を比較し、これらの4種類の注を利用した黙読が、新出単語の語彙保持率を高めるかどうかを検証した。各注が与える学習時の認知負荷の差異という観点から、初級から中級に属する日本人学習者の場合、母語選択肢による注が語彙保持を高めるという仮説を立て、2005年度に4種類の注の効果を計3回検証した。各注釈を利用した4グループの語彙保持成績の差が、一元配置分散分析により比較された結果、3回に渡り同様の傾向が見られ、母語訳選択肢による注が語彙保持率を高めることが示唆された。読解作業時に認知資源の限界という制限が加わる点、推論が記憶痕跡を高めるという観点から結果が考察された。
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