帰国子女教育学級における加算的二言語併用授業の試み : 中学校英語科・社会科・日本語教育コース日本人院生・外国人院生のティームティーチングによる支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は平成12年度教育改善推進費(学長裁量経費)による研究である『バイリンガル育成を目指した中・高・大,日本人院生,外国人院生のティームティーチングによる支援-実施とその評価-』の報告書の一部を抜粋,再構成したものである。中学校帰国子女教育学級において,1年の地理と英語を対象に,英語母語話者の院生,日本人院生,英語科教員,社会科教員が連携し,英語と日本語で地理的分野の学習を支援する授業を正規の授業時間内に実施した。本指導法は,母語を活用すると第二言語習得が促進される(英語が「強い」言語である帰国生の場合は英語を活用する)という知見に基づくものであり,帰国生が海外で得たものを無にせず,それらの維持・強化を図りながら,同時に日本語による学習も並行して進める方法を探った。これらは,様々な人的リソースに恵まれた本学の特性を踏まえて考案されたものであり,中学と大学の連携によって,研究と実践の交流の場ともなった。実践によって,具体的な指導法に関する成果を得ると共に,帰国生の自己肯定感や価値観の拡大,バイリンガル・バイカルチュラルの実現に向けての課題も感じられた。
- お茶の水女子大学の論文
著者
-
岡崎 眸
東京外国語大学
-
岡崎 眸
お茶の水女子大学文教育学部
-
木村 真冬
お茶の水女子大学附属中学校社会科
-
小西 優花
お茶の水女子大学大学院日本語教育コース
-
櫻井 陽子
お茶の水女子大学大学院日本語教育コース
-
福田 正恒
お茶の水女子大学附属中学校英語科
-
古市 由美子
お茶の水女子大学大学院日本語教育コース
-
Vassileva Magdalena
お茶の水女子大学大学院日本語教育コース
-
守谷 智美
お茶の水女子大学大学院国際日本学専攻
-
Ohri Richa
お茶の水女子大学大学院日本語教育コース
-
木村 真冬
お茶の水女子大学附属中学校
-
守谷 智美
お茶の水女子大学教育研究特設センター
-
岡崎 眸
お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科
-
岡崎 眸
お茶の水女子大学
関連論文
- 「子どもの実質的な授業参加」を実現する年少者日本語教育--二つのアプローチによる検討 (特集 日本社会の変容と言語問題)
- メディア・リテラシーを育てる『現代大衆文化』 : 参加者の多様性・多文化理解を促す日本語授業実践
- 単語の記憶に及ぼすコミュニカティヴ活動の効果
- 帰国子女教育学級における加算的二言語併用授業の試み : 中学校英語科・社会科・日本語教育コース日本人院生・外国人院生のティームティーチングによる支援
- 日本語学習者における語用論上の転移再考
- 内容重視の日本語教育 : 大学の場合
- 韓国における小学生・中学生・高校生・大学生の日本イメージの形成過程--日本への関心度と知識との関連から (佐々貴義式(佐々木嘉則)先生追悼記念号)
- 12年度研究推進委員会のまとめ
- OWNプランの研究 : 生徒が「自分で作る時間割」
- 在台湾日系企業の社内コミュニケーションに対する駐在員の認識
- 台湾における日本イメージ形成 : 家庭環境、大衆文化及び歴史教育を焦点として
- アジア日本人学校視察訪問報告
- 「共生」を目指す地域の相互学習型活動の批判的再検討--母語話者の「日本人は」のディスコースから
- 母語話者による非母語話者のステレオタイプ構築--批判的談話分析の観点から〔含 編集委員からの2つの「論点」,編集委員からの2つの「論点」について〕
- 日本語ボランティア活動を通じた民主主義の活性化--外国人と日本人双方の「自己実現」に向けて (特集 「多文化共生社会と日本語教育」について)
- 『現代大衆文化』の履修動機と授業への参加を通した学び : 履修者へのアンケートおよびインタビューからの考察
- 分かる授業は満足する授業か--社会人学習者の視点から
- 「教科・母語・日本語相互育成学習」は日本語学習言語能力の養成に有効か
- 公立学校におけるエスニック・マイノリティの宗教の受容 : イスラーム教徒の児童・生徒の受け容れをめぐって(I-2 多文化教育(1))
- 日本語ボランティアと日本語教師--自己認知をめぐって
- 研修生の日本語学習動機とその生起要因--ある中国人研修生グループの事例から
- 日本語学習の動機づけに関する探索的研究--学習成果の原因帰属を手がかりとして
- 台湾における日本イメージ形成の背景要因--「日本語」の位置づけに着目して
- 韓国「国史」教科書の日本像と韓国人学生の日本イメージ
- 韓国における小・中・高・大学生の日本イメージの形成過程--「9分割統合絵画法」による分析から
- 第二言語教育における動機づけの研究動向 : 第二言語としての日本語の動機づけ研究を焦点として(第6章 言語学習と動機づけ)
- 在台湾日系企業社員の社内コミュニケーションに対する認識 (第38回[お茶の水女子大学]日本言語文化学研究会発表要旨)
- 学習者の主体性と教師の主導性(日中韓3か国合同ジョイントゼミ(北京))
- 共生日本語教育とはどんな日本語教育か
- 村松賢一先生 : 対話(村松賢一先生退官記念号)
- 少数派言語を母語とする年少者の教育における母語と母語話者の役割
- 「共生言語としての日本語」の教育と地域の日本語教室
- 書評 Ohta,A.S.著「Second Language Acquisition Processes in the Classroom」--学び手の視点からの第二言語発達過程
- 三木先生のご退官によせて
- 内省モデルに基づく日本語教育実習 : 実習生に何が提供できるか
- 日本語教育のこれからを考える : 定住外国人の言語権
- 言語学習についての確信--韓国人日本語学習者の場合
- 日本語学習者による日本語教師のイメージ--アジア系学習者の場合
- 日本語教師の自己イメージ
- 桜から紫陽花へ、そして(平田悦朗先生退官記念号)
- 母語話者の読みと非母語話者の読み
- 読み方の指導 : ボトムアップ的読み方から相互交流的読み方へ
- 教授法の授業が受講生の持つ言語学習についての確信に及ぼす効果
- 会話能力養成に向けて
- 第2言語習得とモニタ-理論
- 疑似初級のためのコ-スデザイン
- 国際バカロレアにおける言語プログラムの改革--その2
- 国際バカロレアにおける言語プログラムの改革--その1
- コミュニカティブ・アプロ-チのゴ-ル
- 学習能力の養成は可能か。
- 第2言語習得の飛躍を目指す上級指導--討論活動のあり方
- fluency-oriented instructionと複合技能型教室活動--初級読み指導の場合
- 第二言語習得の促進を目指す聴解指導--Comprehensible Inputの場合 (聴解の指導)
- 留学生支援システムにおける行動指針とスタッフ・ディベロプメントに関する検討
- 国際バカロレアにおける言語プログラムの改革-2- (大学教育改革-1-)
- 国際バカロレアにおける言語プログラムの改革-1-
- 学習能力の養成は可能か
- [追悼文] (佐々貴義式(佐々木嘉則)先生追悼記念号)
- 学び手の視点からの第二言語発達過程
- 「子どもの実質的な授業参加」を実現する年少者日本語教育 : 二つのアプローチによる検討(日本社会の変容と言語問題)
- Effects of a Method Course for Preservice Teachers on Beliefs on Language Learning
- Quality Improvement in Second Language Acquisition--Through Discussion Activities for Advanced Learners