第二言語教育における動機づけの研究動向 : 第二言語としての日本語の動機づけ研究を焦点として(第6章 言語学習と動機づけ)
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概要
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本稿は、近年第二言語教育において注目されつつある動機づけについて、現在までの研究動向を概観することを目的とする。中でも、特に第二言語としての日本語の動機づけ研究を整理することに焦点を当てる。ただし、日本語教育の領域において動機づけを扱った研究はまだ少ないため、まず、第二言語教育の動機づけの研究動向を概観し、その後、日本語の動機づけの研究について述べる。そして、将来的にその研究成果を言語学習環境設計やカリキュラムデザインなどの段階から活用することに向け、その可能性を探るとともに、教育的示唆を得たい。This paper intends to overview SLA studies which address the role of motivation, with a focus on Japanese as a second language (JSL). As opposed to earlier studies in this domain which mostly focus on social milieu, the 1990's saw a greater emphasis on L2 learning context, which promoted a variety of research agenda and approaches. Meanwhile, there are only a small number of empirical motivation studies which address JSL. This paper initially reviews SLA research on motivation at large, and then specifically discusses JSL motivation studies, to draw pedagogical implications from them.
- 日本言語文化学研究会の論文
- 2002-05-24
著者
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