作物画像情報取得に用いるネットワークカメラの検討(II 論文編)
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概要
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一般的な栽培現場では,作物の生育状態を視覚的に判断し,施肥や灌水などの管理を行っている.その際の農家の優れた観察眼や経験則は,高度な農業生産を維持する上で不可欠である.一方,これらの農家の"目"や"判断"を自動化しようとする研究も始まっている.圃場に設置した定点カメラを用いて作物個体・群落の画像を取得し,その画像を解析することにより作物の生育状態を評価する技術である.これらの研究はまだ途上であり,ただちに農家の技術に置き換わる段階ではないが,近い将来,様々な場面で栽培判断を補助する技術が出現すると思われる.本研究では,作物画像を取得する安価なシステムの実現を目標に,いくつかのネットワークカメラの比較実験を行った.ネットワークカメラは,Webサーバの機能を有し,単独で画像をインターネット発信できる装置である.栽培現場で取得した作物画像を,遠方の端末で確認・解析するシステムを構築するため,この装置を用いた.また,さらに安価な装置を目指し,パソコン(旧型でも良い)と接続することにより画像発信ができるWebカメラも供試した.なお,圃場の画像及び気象条件を取得できる装置として,フィールドサーバ(深津・平藤2003)が開発されているが,20万円以上とまだ高価であり,現段階では画像専用カメラの普及が早いと思われる.
- 2007-12-28
著者
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