LDと発達の関連を問う前提,および若干の課題について〈特集:学習障害・読み書き障害〉
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概要
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子どもにLDという障害が伴う場合、その精神発達はどのような影響を受けるのか。この問題の検討のためには、LDの定義、診断基準に関する吟味が不可欠である。本稿では文部科学省の定義とDSM-IVの定義を比較しつつ、後者を取り上げ、特にディスレキシアの特質と能力および人格の発達について考察した。能力の発達については、スモールステップで読み書き算数の学力形成をはかるのを基本とするが、その際ディスレキシア児の有能な部分に依拠し、それをさらに強化する方略が有効であろうと述べた。また人格発達面では、親と子のLDに伴う厳しい経験に由来する感情に共感を寄せつつ、発達段階による違いを明らかにすることが大事だと強調した。
著者
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