障害とコミュニケーションをめぐる理論的課題:その視座,いくつかの視点(〈特集〉障害のある人のコミュニケーションと支援)
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概要
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本稿は障害および障害のある人々において生じるコミュニケーションの問題を理論的に解明するさいに採用すべき視座、視点について論じている。この問題の基本的性格は健常者の場合と共通である。だが、障害者が遭遇するコミュニケーション困難には独自性もある。たとえば「体験の共有」とそれを基盤としてサインを共同で創出し、これを一般化していく課題がある一方で、個別の障害に対応する補助的・代替的コミュニケーション手段の使用を権利として認め確立していく課題がある。またコミュニケーション問題は人間発達の問題に深くかかわることも指摘した。
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