「児童虐待防止ネットワーク」のマネージメントへの影響要因 : 「針のむしろ状態」と3つのコンテクスト
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概要
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本研究の目的は,市町村虐待防止ネットワークをマネージメントしていくにあたって,関連するコンテクストを実証的に明らかにすることである.研究方法は,市町村児童虐待防止ネットワークの実践現場で実際にネットワークの中心をになっている担当者12人に半構造的インタビューを行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにおいて分析を行った.分析の結果,ネットワーク初期段階とネットワーク機能段階が存在し,マネージメントに影響する要因として,どちらの段階にも共通するマネージャーのおかれている「針のむしろ状態」,各段階にそれぞれ違った影響を与える担当エリアにおけるポジション,メンバーとの関係性,虐待者への価値観の3つのコンテクストがみられた.
- 2007-08-31
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