一般放物線の求積に関するカヴァリエリの命題の証明
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論では,17世紀初頭に活躍したB.カヴァリエリの不可分量の概念を用いて,一般放物線(y=x^nでnが任意の自然数の曲線)の下の面積を求める.まず,不可分量の概念と不可分法による楕円と球の求積を述べる.また,不可分量と密接な関係にあるアルキメデスの発見法を述べる.さらに,低次放物線(y=x^nでnが1桁の自然数の曲線)の下の求積に関するカヴァリエリの業績を述べる.次に,不可分量の概念を目に見える形で用いて,低次放物線の下の面積を求める.さらに,一般放物線の下の面積を与える定理を,ほぼ同時代の研究者であるB.パスカルが開発した数学的帰納法を用いて証明する.これは,カヴァリエリが推測するだけに終わった命題である.
- 関西大学の論文
著者
関連論文
- ユードクソスの定理のアルキメデスの公理との関係
- ユークリッド原論巻Iの前半についての考察(高木教典教授・井上宏教授・水越敏行教授定年退職記念)
- 傾いた楽譜の五線検出手法
- 一般放物線の求積に関するカヴァリエリの命題の証明
- 円周長と直径の関係についての考察
- 正射投影を仮定した単眼視からの2回転角の算出(高木教典教授・井上宏教授・水越敏行教授定年退職記念)