ユークリッド原論巻Iの前半についての考察(<特集>高木教典教授・井上宏教授・水越敏行教授定年退職記念)
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概要
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本論では,ユークリッド原論巻Iにおける公理および前半の26個の命題を考察した.まず公理について考察し,5つの公理(文献によっては9個の公理)では,これら26個の命題の証明に不十分であると問題提起し,いくつかの追加公理を提案した.次に26個の命題を考察し,各命題の証明において暗黙的に使用されている事実(線分の長さに対する交換則と結合則など)を命題として明示し証明する.さらに命題I・7とI・24を詳しく考察する.前者は命題I・8 (三辺合同)の補助定理であるが,異なる場合での証明には異なる命題が必要であり,後者では論理が飛躍しすぎていることを指摘する.
- 2004-03-25
著者
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