K^+-P散乱とSpin, Parityの問題
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概要
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K^+-P散乱のクーロン干渉効果からK^+-P間の力が引力か斥力か決定されるはずである。この力が引力か斥力かということはK粒子及びこの力を媒介するΣ,Λ粒子のスピン、Parityと密接に関連しているはずである。K^+を0^+,1^-,中間状態のHyperonを1/2^+,1/2^-,としたいろいろな組合せについてK^+-N間の力をBorn近似で取扱い、K^+-N散乱のクーロン干渉効果を調べ、最近行われたBeratronのK^+-beamによる散乱の角分布と大雑把な比較を行った。確実なことは言えないが、その角分布はK^+-N間の力が斥力というよりはむしろ引力であろうことを示しているように思われる。一方上のいろいろなModelの組合せから得られるK^+-P間の力で(1/2^+,0^+)及び(1/2^-,1^-)は斥力を与え、他の組合せは、引力を与える。従って若しK^+-N間の力が引力らしいという実験からの推定が正しいなら(1/2^+,0^+)及び(1/2^-,1^-)の組合せは棄却されることになる。この結果は先にWenBelがHyperfragmentのBindingの分析から得た結論とConsistentである。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
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