慢性統合失調症患者における音楽療法とコラージュ療法の併用効果
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概要
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本研究では,慢性統合失調症患者に音楽療法とコラージュ療法を1セッションの中で前後に組み合わせて(併用)実施し,両療法の評価をそれぞれ行うと共に,併用することで得られる効果について検討することを目的とした。対象は,A県中部にある某精神病院女子開放病棟において,音楽療法とコラージュ療法に自由参加した患者のうち,研究の同意が得られた者8名(平均年齢58歳)であった。月2回1時間のセッション(前半:音楽療法/後半:コラージュ療法)を12回実施し,精神科の音楽療法評価表とコラージュ観察評価スケール及び印象評定を用いて対象の変化を測定した。その結果,音楽療法とコラージュ療法の併用が相補的,相乗的効果をもたらし,コミュニケーション障害といわれる統合失調症患者に効果的である可能性が示唆された。
著者
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山本 映子
県立広島大学保健福祉学部看護学科
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山本 紀子
三原市障害児通園デイサービスホームぽぽら
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宮本 奈美子
県立広島大学保健福祉学部看護学科
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木島 ほづみ
三原音楽療法研究会
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吉岡 由美子
三原音楽療法研究会
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吉岡 由美子
三原音楽療法研究会:広島コラージュ療法研究会
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木島 ほづみ
三原音楽療法研究会:広島コラージュ療法研究会
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