暖地型牧草の出穂と日長条件の関係について
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概要
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主要な暖地型牧草29草種を9時間,12時間,15時間の各日長条件下で生育させ,出穂までの日数を比較した。暖地型牧草における日長反応分類は以下のとおりである。短日反応9時間日長で最も早く出穂し,次いで12時間日長の出穂が早く,15時間日長では出穂しない:ヌカキビ,エノコログサ,ネピアグラス,スピアグラス,アラバンX。中日反応12時間日長で最も早く出穂し,次いで9時間日長で出穂する。15時間日長では出穂しない:P. plicatulum,ジャラガグラス。12時間日長で最も早く出穂し,9時間,15時間日長では遅れて出穂する:カーペットグラス,ダリスグラス,ギニアグラス,スイッチグラス,ブッフェルグラス,サビグラス。長日反応15時間日長のみで出穂する:パンゴラグラス,バヒアグラス,チカラシバ。15時間日長で最も早く出穂し,次いで12時間日長で出穂する。9時間日長では出穂しない:セタリア。15時間日長で最も早く出穂し,9時間,12時間日長では遅れる:バーミューダグラス。その他9時間,12時間日長で同時に出穂し,15時間日長では出穂しない:パラグラス,ベージーグラス。9時間,12時間日長で同時に出穂し,15時間日長では遅れる:メヒシバ,スズメノヒエ,サイドオートグラマ。12時間,15時間日長で同時に出穂し,9時間日長では遅れる:キシュウスズメノヒエ。日長反応は不明であった草種:ローズグラス,キクユグラス,レッドオートグラス,カラードギニアグラス,モラセスグラス。
- 1980-07-31
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