回帰曲線を利用したオーチャードグラスの生長解析について
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概要
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1.オーチャードグラス群落の再生について,全植物体乾物重とLAIを追跡調査した測定値の推移を3次の回帰方程式で表わし,全植物体乾物重の方程式を微分してCGRの方程式を求めた。2.LAIとCGRの方程式を利用して,LAIに対するNAR (CGR/LAI)ならびにCGRの関係を算定し,図示した。3.上述の方法で求められたNARとLAIの関係ならびにCGRとLAIの関係を示す曲線は,測定値によく適合した。4.牧草の再生を追跡調査した測定値を使用して,NARとLAIの関係を直線で表わした場合には,求められた最適葉面積指数の値は,誤差が大きいことが認められた。5.牧草の再生を追跡調査した場合,NARとLAIの関係が直線に,またCGRとLAIの関係が2次曲線になり難いのは,再生初期に全植物体乾物重が減少し,その時のNARとCGRが負になることと,最大葉面積指数の附近で,NARとCGRが急激に低下することが主因と思われる。6.LAIの回帰方程式を積分すれば,葉積が求められ,LAIの方程式(y=±ax+bx^2-cx^3)のxにその式の√<b±3ac>+b/<3c>を代入すれば最大葉面積指数が求められる。
- 日本草地学会の論文
- 1973-04-25
著者
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