Fujimaki et al. "Breeding biology of the Stonechat in southeastern Hokkaido, Japan"に関する一考察III : 可変育雛期間のモデル
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概要
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ノビタキの繁殖パターンに関する楠田(1996,1997)のモデルを修正して適当な巣立ち条件を仮定することにより,育雛日数が環境変化に対する親の最適行動選択の結果として内生的に決定されるモデルを構成した。このモデルから,(1)一腹産卵数・一腹雛数が後期繁殖で低下する現象は餌量の低下の結果として説明できること,(2)育雛日数分布の季節変化パターンは卵のふ化成功率の季節差によって生じうること,(3)育雛日数の分布形そのもののデータ適合度は高くないこと,が判明した。第一の点は楠田(1997)の育雛期間一定モデルにおける結論を再確認するものである。第三の点は修正モデルで仮定された巣立ち条件に改善の余地が大きいことを示唆している。
- 帯広畜産大学の論文
- 1997-10-31
著者
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