Fujimaki et al."Breeding biology of the Stonechat in southeastern Hokkaido, Japan"に関する一考察I : ふ化率決定要因のモデル
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概要
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Fujimaki et a1.(1994)が報告するノビタキの繁殖パターンの特徴が,環境にたいする適応の結果として合理的に説明できるかどうかを検討するため,繁殖期間を抱卵期間と育雛期間に分け,第一段階としてそのうちの抱卵期間について,卵のふ化パターンに関する確率モデルを構成した。モデルにおいては,ふ化率に影響する要因を(1)破壊者(巣の卵全部を一度にふ化不能にする)と(2)その他のふ化阻止要因(すべての卵に独立にはたらいてふ化を阻止する)との二っからなるものと仮定した。モデルのパラメーターは観察データのみによって決定した。その結果,モデルから導出されるふ化パターンは,現実に観察されたふ化パターンによく合致することが判明した。これは(a)現実に卵のふ化を阻害する要因が上の二つに大別されることを支持すると同時に(b)モデルの現実妥当性を示唆するものである。
- 帯広畜産大学の論文
- 1996-10-21
著者
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