Fujimaki et al. "Breeding biology of the Stonechat in southeastern Hokkaido, Japan"に関する一考察II : 育雛期間のモデルと統合
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Fujimaki et al.(1994)が報告するノビタキの繁殖パターンを説明するために,育雛期間について,日毎の親・雛のエネルギー状態と親の採餌・給餌に関する行動選択とを明示的に考慮した動学モデルを構築し,それを楠田(1996)の抱卵期間モデルとリンクさせた。このモデルでは適応度を最大化する親の最適行動連鎖を仮定し,捕食危険や採餌成功率などのパラメーター値をデータにもとついて適当に設定した。その結果,(1)さらに餌量の季節間変化の存在を想定することにより,実際のデータにみられる一腹産卵数・一腹巣立数の季節変動などを,かなりの程度説明できること,(2)しかし,ふ化阻害率(抱卵期間)や捕食危険(育雛期間)の季節変化によっては,現実に観察された一腹産卵数・一腹巣立数の季節変動を説明するのは難しいこと,が明らかになった。
- 帯広畜産大学の論文
- 1997-06-30
著者
関連論文
- Tradable quotaの市場均衡価格について : 売買可能な漁獲割当証の場合
- Fujimaki et al. "Breeding biology of the Stonechat in southeastern Hokkaido, Japan"に関する一考察III : 可変育雛期間のモデル
- Fujimaki et al. "Breeding biology of the Stonechat in southeastern Hokkaido, Japan"に関する一考察II : 育雛期間のモデルと統合
- Fujimaki et al."Breeding biology of the Stonechat in southeastern Hokkaido, Japan"に関する一考察I : ふ化率決定要因のモデル