Prediction of efficacy of lamivudine therapy for chronic type B liver diseases : studies based on changes in HBV-DNA amount and YMDD motif

概要

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Lamivudine 100mg/日を経口投与し,1年以上の観察が可能であったB型慢性肝炎4例および非代償性肝硬変1例の計5例を対象とし,変異ウイルスの出現頻度および変異のパターンと臨床経過の関連について検討した.対象の内訳は全例男性,平均年齢は55.0±6.9歳(47〜65歳),平均観察期間は39.0±15.5ヵ月である.治療前のHBV-DNA量は5.8〜6.9LGE/mL,ALT値は33〜471IU/Lに分布し,HBe抗原陽性は肝硬変の1例のみで,genotypeは全例Cであった.Lamivudine投与開始前のYMDD motifは5例中4例が"YMDD"のwild typeであったが,少量間欠投与から継続して投与を行った1例は"YVDD"のmutant typeであった.Lamivudine投与開始前YMDD motifが野生株であった4例中2例(50%)に,投与開始後それぞれ45ヵ月,8ヵ月にYVDD変異株の出現をみた.Lamivudine投与後は,全例1ヵ月以内にHBV-DNA量は3.7LGE/mL未満の検出感度以下に低下し,3ヵ月以内までにALT値も正常化した.YVDD変異株の出現をみた3例中2例は,変異株の出現にもかかわらず,HBV-DNA量が検出感度以下を持続しALT値の正常化や病態の安定をみたが,他の1例はその後の経過中2回,HBV-DNA量の再上昇を伴うALT値の増悪をみている.YMDD motifが野生型を持続した2例はいずれも,HBV-DNA量は検出感度以下を持続しALTも正常値を持続している.YVDD変異株出現例の経過をみると,domain Bの変異の消長とYMDDの変異株の消長との間に時間的位相のずれがみられる場合が有り,このことがLamivudineの治療効果に影響を与えている可能性が示唆された.
岩手県立大学の論文

Prediction of efficacy of lamivudine therapy for chronic type B liver diseases : studies based on changes in HBV-DNA amount and YMDD motif

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