高速液体クロマトグラフィークーロアレイ検出システムを用いた血清中イソフラボン測定方法

概要

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目的:大豆イソフラボンの生理活性がヒトの健康に種々の影響を与えることを示す研究成果に大きな関心が集まっている。この研究に不可欠な血清中イソフラボン測定をクロメトリック電極アレイと高速液体クロマトグラフィーを用いて,迅速で再現性のいい測定方法を確立する。方法:血漿サンプルは,抽出前にbisphenolAを内部標準として添加し,betaglucuronidase/sulfataseで3時間37℃で加水分解し,エタノール抽出後,20%メタノールで置換し,Binary gradient reversed-phase (C18) chromatographyに注入し,酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.8)-メタノール・アセトニトリルの移動層,流速1.0ml/minを用いて測定を行った。8チャンネルの検出電極の内,3チャンネルを用いて,ダイゼイン,ジェネスタイン,エクオールのイソフラボン濃度について,ヒト血漿サンプルを用いて測定を繰り返し行った。結果:3種類のイソフラボンの測定回収率は,ダイゼイン105.5%,ジェネスタイン126.6%,エクオール81.1%であり,定量限界はダイゼイン5.0ng/ml,ジェネスタイン15.0ng/ml,エクオール2.5ng/mlであり,bisphenol Aを内部標準として加えることにより再現性が非常に向上した。7名のヒトの血漿中イソフラボン濃度のレンジは,ダイゼイン17.4-162.5ng/ml,ジェネスタイン47.1-563.0ng/ml,エクオール2.8-50.1ng/mlであった。こめ測定方法の改良により,疫学調査にも十分使える測定法となった。
自治医科大学の論文
2006-12-01

高速液体クロマトグラフィークーロアレイ検出システムを用いた血清中イソフラボン測定方法

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