ソーシャルワークの倫理とコミュニタリアニズム
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概要
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ソーシャルワーカーの職能団体は、法的規制を越える自律的規制を組織のシステムとして構築するための指針である倫理綱領を定めている。わが国の社会福祉制度改革は、ソーシャルワーカーの倫理綱領の内容に大きな影響を与え、その改革がめざす理念に対応でき得るソーシャルワークの倫理思想を探求していく必要性を生じさせた。本稿は、ソーシャルワークの倫理思想を体系化していく前提となる「歴史性」「普遍性」「機能と構造」「理念と価値」について包括的に論じた。その上で、「社会福祉士事務所」が行うソーシャルワーク実践が、コミュニティ・ソーシャルワークの固有な機能と構造を有していることを実証した。このような先行研究と実践の分析は、コミュニタリアニズムを包含した、新たなソーシャルワークの倫理思想のパラダイムを確立していくための創造的な考察である。結論として、コミュニタリアニズムは、ソーシャルワークの倫理思想を確立する上で重要な示唆を与えるという仮説を得るに至ったものである。
- 2004-09-17
著者
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