不登校・ひきこもりへの「居場所」提供の試み : 10年間の実践報告
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概要
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学校や職場への不適応、不登校やひきこもりといった状態になっている思春期青年期の若者達を対象として、気軽に、楽しく、安心して仲間と触れ合うことのできる「憩いの場」を提供し、社会復帰を促進する活動を1987年より展開しているのが「Mクラブ」である。そこでは、各種のプログラムならびにグループ構成員の相互作用を通して、対人関係の改善を図ることを目指している。10年間の活動実績のデータを分析・考察した結果は以下の2点に要約される。(1)彼らの多くが「Mクラブ」に求めようとしているものは「ともだちを作ること」「人に慣れること」である。(2)社会への再適応と在籍日数との相関がある。この試みは「居場所」があるということが彼らの欲求を満たす為に、重要な要素であるという認識を深めることになった。
- 東海大学の論文